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古地図と今

東伊豆町稲取の港
稲取の湊。かつてここから江戸へ築城石が数多く運ばれたそうです。

東伊豆町稲取を訪れたのは、今からちょうど去年の6月のことでした。国道135号線は南伊豆町の白浜や知人の陶芸家を訪問するのに何度か通った道でしたが、途中この小さな半島の地形や港に気が付かないで来てしまいました。

ところがイナトリ・アート・フェスへの参加をきっかけに、この一年でどんどんこの町とのかかわりが深くなってきました。ワークショップ、個展の開催。この夏になってちょうど町の風景を描いた作品が出来上がったところです(令和7年8月)。「今昔伊奈等利之図」というこの作品は写真の湊の遠景と天保時代に描かれた「伊豆国高村数」題の地図を組み合わせたもので構成されています。

最後の割れたタイルを直して完成。
最後の一枚は割れたタイルをくっつけて終わりにしました。

作品は9月に東伊豆町稲取の「路考茶」(旧西山邸)の玄関に設置されます。


描画スタイルは描いては焼いて、描いては焼いてを繰り返してるので、一枚を10回焼いてというものざらです。もうちょっと賢くできないのか、とよく思うんですが・・・。

お陰でタイルは途中からヒビが入ってバンバン割れてきます。割れては困るんですが、取り換えの難しいタイルもあるので、まずは直すことを考えます。

ヒビに透明釉を流し込んで隙間を埋めます。これを炉内に立てて焼くと自重により隙間が閉じてくれます。

「今昔伊奈等利之図」の右側に描いた稲取の風景。焼く前は灰色の酸化コバルトの顔料です。左側に古地図が描かれています。
「今昔伊奈等利之図」の右側に描いた稲取の風景。焼く前は灰色の酸化コバルトの顔料です。左側に古地図が描かれています。

割れの原因は主に色の濃いところと薄いところの伸縮の関係だと思います。


この作品のお陰で、くっつけるのがうまくなりました。


















 
 
 

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