レリーフの椿タイル ①
- infoshirasstudio
- 9月14日
- 読了時間: 3分
更新日:11月6日

ワークショップに通ってきてくれているC子さんが、「椿のタイルを作ってみたい。」とふと言われたので、挑戦してみることにしました。

粘土はホームセンターで買ってきた信楽です。まずは厚さ1cmほどの板に粘土を伸ばします。たたら機という板を作る機械が売っていますが、うちでは版画のプレス機を代わりに使ってます。ただこうした機械がなくても高さの同じ木製のレールの間に粘土を置いてすり小木や塩ビパイプ等でコロコロ転がすと、だんだん平らになってきます。多少の波々も味と思えばOK。板の縦横サイズは15.5cm角くらいで切りましたが、乾燥や焼成で結構縮むので大きめに16cm角くらいで切っても良かったと思います。ターゲットは14cm角でした。
さてできた粘土板の上に小学校以来かな?の粘土ベラを使って葉や花びらを作ってもらいました。粘土を切って載せ、筋を入れたり、削ったりしながらじっと制作に打ち込むと、やがて力強いC子さんの椿が現れました。なかなか思いが詰まって見えますね。
もちろんこのまま焼いてもいいのですが、今回は「型どり」をして複数枚のタイルを作ることにしました。同じデザインのタイルが壁にずらっと並んでいるのもきれいですし、また色を変えると色のバリエーションを楽しむこともできます。私も型どりのやり方はわかっていましたが大昔に一度やった程度だったので、背中を押されるようにあれこれ段取りを立てていきました。


型どりにはシリコンシーラントを使用。石こうも候補にあったのですが、花びらと葉の裏にも型材が回りこみそうな造形だったので、柔軟性を優先しました。
まず作品の周りに高さ2~3cmの枠を作ります。枠は木や加工しやすい材がいいです。私は馬鹿なことに発泡材を使ったので、途中で溶剤に負けて一部溶けてしまいました汗。作業台にはラップを敷いて後の作業ではがれやすい状態にしておきます。ラップは大丈夫でした。
シリコンシーラントをラッカーで薄めて粘土表面に筆で塗ります。屋外作業です。
その後シーラントを直接タイルの上に押し出して型枠の上までうにうにっと流し込みます。


一週間後、型は十分乾燥し固着しましたのでいよいよタイルを外していきます。残念ですがオリジナルタイルはここでお役目ごめんです。粘土を崩したり水を加えたりしながら型がきれいに取れるのを期待して作業します。きれいにパカッとはいかないのですが、やがてシリコン型がお目見えしました。
やれやれ、ここで一安心です。
ワークショップを開催しています。
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